ONESTAR

俺は、ただひっぱられるままにねーちゃんの後ろをついて歩いた。

あの頃、俺の居場所はこの世のどこにもないと思ってた。

自分の部屋からも出られなくなった俺が、

唯一信じられたのがここだ。

この、ねーちゃんの後ろ。

「・・・・ねーちゃ・・・・・」

「なあに?」