このままワガママを通しそうなリュージの押しを止める為、

ボーカルマイクをオンにしてそう言ってやる。



「リアルはこないだ合わせたじゃんよ。」



タバコを出そうとして、スタジオが禁煙なのを思い出し、

ふと顔をあげた俺は、3人の視線をまともに浴びる。


見慣れた、媚びるような視線が二つ。


唯一俺を睨みつけられるのはリュージ一人だ。