愛して。Ⅱ ~不良俺様ボーイズ×絶世美少女~【完】




「俺、真梨ちゃんとは同類だって思ってたんだけど」



確かに、あたしと颯は同類かもしれない。

基本他人は信頼しないし、どうでもいい。

だけど、似てはいない。



「颯と似てるのはタカでしょ。 あたしはどっちかっていうと隼」

「タカ? それは言われたことないな」

「似てるよ、そっくり。 仲間想いなとことか」

「ふーん……そう」



思い方は違うけど、、仲間を大切に思う根本的な部分は同じだと思う。

あたしにはあまりない、温かい部分。


多分、それは。

あたしと隼にはないものを颯とタカはもらったから。

幼い頃、あたしと隼がもらえなかった“愛情”をもらったから。



「じゃあ、さ」

「うん」

「もしも……本当の親に会いたいって言われたら、真梨ちゃんはどうする?」

「……」



答えられなかった。

そんなこと考えたことなかった。

というより、親でもなんでもないと思ってるあの人のことは、考えようともしていなかった。