「別にいいんじゃない?一人くらい増えたって何にも変わらないし」 颯の言葉に頬が緩む。 「じゃあ、行けるか聞いてみる」 そう言って、ポケットからケータイを取り出す。 だけど、その手は蓮の手に包まれて止められた。 「蓮?」 「名前は?」 「え?」 「その友達の名前、何だよ」 見つめられて、口を開く。 “菜穂”と。 「え?」 「あ?」 「へ?」 「…は、」 颯、蓮、隼、大河の順でそう言って、あたしに目を向ける。 大河はなぜかその後ゴホゴホと咳込んで。 ――何かが、おかしい。