愛して。Ⅱ ~不良俺様ボーイズ×絶世美少女~【完】





「菜穂さんはなに食べます?」


「タコ焼きでよろしく〜」




颯からタコ焼きを受け取って、真梨を見る。




「真梨、タコ焼き食べれたよね?」


「うん」


「んじゃ、一つあげるから焼きそば一口ちょーだい」


「いいよー」




タコ焼きを一つ串に刺して、はい、と真梨の口まで持って行く。


パクリと口に入れて、もぐもぐと口を動かす。


それだけを見てれば、さながら小動物のよう。




「おいし?」




そう問えば、小さくうなづいた。


蓮斗を見ると、少し眉間にシワが寄っている。


……ヤキモチかな。


なんか知らないけど喧嘩したからか文句は言ってこないけど。




「菜穂、はい」




真梨からのあーんに口を開ける。


濃いめのソース味が、口に広がった。







「で、何があったの?」




パラソルの下、もう昼食を終わらせたあたし達。


蓮斗達は海の中で組手をしに行ってしまった。


蓮斗は心配そうに真梨を見ていたけど、結局大河達に強制連行されていった。




「……」


「言いたくない?」




そう問えば、小さく顔を横に振る。