愛して。Ⅱ ~不良俺様ボーイズ×絶世美少女~【完】


それからしばらくして蓮は、下半身は黒のスウェット、上半身は裸という格好で脱衣所から出てきた。

髪はまだ濡れていて、なんかすごい色気が出ている。

正直、直視できない。



「ちょっと、上着てよ……」

「なんでだよ。脱ぐんだから一緒だろ」

「な……っ」



ぬ、脱ぐって……確かに全て終わったら、って約束したし、あたしももしかしたら今日……って思ってはいたけれども!

情緒もへったくれもあったもんじゃない。



蓮が近づいてきて、ベッドに乗り上げる。

ギシリと、ベッドが鳴いた。



「ちげーの?」



そのままあたしの肩に触れた蓮に押し倒される。

蓮の手があたしの頬に触れる。

蓮の顔がすぐ目の前にある。

綺麗な銀の瞳がいつも以上に熱をはらんでいて、見ているだけで胸が高鳴る。



「ちがうく、ない……」

「だったらいいだろ?」



蓮の唇があたしのそれに重なる。

最初は軽い、触れるだけだったものが、どんどん深くなっていく。

溶けて、なくなってしまいそうだ。