「そう……。蓮斗くん、これからも真梨をお願いね」
「はい」
力強く返事をした蓮が、あたしを見て笑みを浮かべる。
ヘンリーさんが笑う。梨里さんも笑う。あたしも自然と笑みが零れる。
ありがとう、蓮。あたしが今、こうしていられるのは全て蓮のおかげだよ。
蓮があたしを見つけてくれた。仲間にしてくれた。居場所をくれた。
だからあたしはきっと、ヘンリーさんのことも梨里さんのことも、全てをこうして受け入れることができた。
これからもずっとずっと、一緒にいたい。一緒に生きていきたい。
全てを受け入れてくれた、大好きな蓮に。あたしの全てを、捧げたい。
ずっとずっと、これからを、一緒に見つめていこうね。
もう冬になるというのに、暖かい日差しがあたしたちを包んでいた。



