愛して。Ⅱ ~不良俺様ボーイズ×絶世美少女~【完】



「隼ー!」



名前を呼んで手を振ると、嬉しそうに両手で振り返してくれる。

愛らしくて、とってもかわいい。



「真梨、蓮、いらっしゃい! すごい格好だね!」



そう言って迎えてくれた隼は、クラスで作ったのか周りとお揃いのエプロンをつけている。

それも相まってより可愛らしい。



「恥ずかしくて、本当は嫌なんだけどね」

「えー、似合ってるよ? かわいい」

「ありがとう」

「へへ。何にする?」



お店のテントの中には光と虎太郎がいて、ソーダを作ってるみたい。

光が失敗したのか、虎太郎に怒られている。

光、不器用そうだしソーダ作るのには向いてなさそう。



「茶」

「え、蓮、お茶飲むの?! ソーダ買ってよ!」



蓮の注文に、隼がむくれる。

周りから隼さんかわいい〜、と言う声がいくつも上がる。



「喉渇いてんのに甘ったるいもん飲めねぇよ」

「えー」

「隼、あたしがソーダ買うから」

「真梨ぃ……ありがとうぅ〜〜」



うるうるした瞳で見つめてくる隼。

なんか、買ってあげなきゃ、って思っちゃう。元々買うつもりではあったけど。