「真梨の気持ちを俺たちが決めつけるわけにはいかねぇだろ?真梨が行きたくないってなら、それで良い。真梨のこれからを決めるのは、真梨だ」



同性ながら、やっぱり蓮はかっけぇな。同じ歳とは思えねぇ。



「俺も同意見だな」



蓮に同調する。

あっちは真梨に会いたいみたいだし、真梨のことを何とも思ってない奴がわざわざ会ったりするか?

しかも、相手は世界的に有名な画家ときた。変なことはしないだろ。



「じゃあ、真梨のことはそんな感じで、……蓮、この人のこと調べる?」

「いや、いい。颯はphantomのことだけ頼む」

「了解」



真梨のことといい、phantomのことといい、今日一日は濃すぎたな。

明日からは少しでも平和になると良いんだが。

真梨の精神面が心配でもある。

でもまあ、我らが総長様がなんとかしてくれんだろ。

真梨のことは頼んだぞ、蓮。



【大河side end】