愛して。Ⅱ ~不良俺様ボーイズ×絶世美少女~【完】



「おーい。蓮、真梨!」



タカの後ろには、タカのお父さんがいて「こんにちは」と声をかけられた。



「あ、初めまして。水川真梨です。えっと、以前病院でお世話になって……」

「ああ、聞いているよ。元気そうでよかった」

「その節はありがとうございました」



以前、階段から落ちて足を挫いた時に行った病院が、タカの家の病院だった。

タカのお父さんも、そのことを聞いていたみたいだ。



「蓮くんも。元気そうだね。無理もしてないみたいだ」

「そうですね……そういうのは……まあ、はい」



蓮とタカのお父さんの話はよくわからなかったけど、とりあえず笑っておいた。

しばらくして、タカのお父さんは「じゃあ、楽しんでね」と言って帰っていった。



「タカは?終わったの?」

「あぁ、うん。俺のやることは終わり。あとは適当に飯でも食ってるよ」

「そっか」



食べて飲んで、雑談する。

格好は違うけど、いつもの空気に和んでいた時だった。