愛して。Ⅱ ~不良俺様ボーイズ×絶世美少女~【完】



「どうぞ皆様、楽しんでいってください」



その言葉で、タカのお父さんは挨拶を締めくくった。

小さく拍手をする。

拍手が止むと、人は各々話したり飲んだりき始めた。



「真梨、なんか飲むか?」

「え、あ、うん」



蓮と軽食のある場所に移動して、少し食べる。

何が並んでいるのかよくわからないくらい、カラフルでおしゃれな軽食ばかり。

あたしが手に取ったのは、サーモンのマリネみたいだ。

さっぱりしていて美味しい。



「おいしいね」

「あぁ」

「蓮、なんか飲む?」

「ワイン」



こんなところでアルコールを飲めないのはわかっているのに、そんなことを言う蓮に笑う。



「ワインいいねぇ。飲みたい〜」



クスクス笑いながら、葡萄ジュースを給仕の人にもらう。

せっかくタカのお父さんに招待してもらったのに、未成年飲酒は絶対ダメだからね。



「ちょっとワイン気分?」

「葡萄ジュースだけどな」



しばらくそのまま話しているうちに、あたしたちの元にタカが戻ってきた。