愛して。Ⅱ ~不良俺様ボーイズ×絶世美少女~【完】




キッと、睨みつける。



「お~、気ぃ強いね~! そういう目、めっちゃ好きだわ~」



話の通じない、嫌な男だ。



「やめとけ、キョウ」

「え~、やだよスイ。こんなタイプな子、めったに出会えないよ~」



眼鏡男はスイと言うらしい。

キョウという男と違って、常識人みたいだ。



「ねぇ、俺と付き合わない?」

「ぜっっったい、嫌!!!!」

「え~~~」



なんなのこの男!

しつこい! うざい!

なかなか撒けないその男に困っているところに、聞こえた声。



「お前、真梨に何やってんだ!!」



男にしては少し高い、隼の声は、まるで救世主だった。



「隼!」



少しホッとして、隼の後ろに隠れる。



「何ちょっかい出されてんだよ、真梨」

「あの男が異様にしつこいの!」



隼とこそこそ言い合う。



「あんまりに遅ぇから、俺がちょっと様子見に来ればこれだよ」

「うるさいなぁ。蓮は?」

「蓮が行くと大事になりそうだったから止めた」