しばらくしてパンケーキと飲み物がやってきて、おしゃべりしながら食を進める。
話の中心になってるのは大河と隼、菜穂。
蓮とあたしはそんなに話すタイプでもないし、時々相槌を打ちながら話を聞いていた。
パンケーキも大体食べ終わったころ、お手洗いに行きたくなって立ち上がった。
「ちょっとお手洗い行ってくるね」
「え? あたしも一緒に行こうか?」
菜穂が声をかけてくるけれど、あたしは首を横に振った。
「大丈夫だよ、すぐそこだし。気にしないで話してて」
そう言って、席を立った。
パンケーキ屋を出て、すぐ近くのお手洗いに向かう。
ササっとお手洗いを済ませ、パンケーキ屋に戻ろうと足を進めた。
――その時だった。
「あっれぇ~? めっちゃか~わいい子はっけ~ん」
視界に入り込んできたのは、銀色。
いきなり目の前に現れたその人に、びくりと後退ってしまう。



