愛して。Ⅱ ~不良俺様ボーイズ×絶世美少女~【完】




「真梨、誰とパーティー行くつもりだ?」

「それは……蓮と、タカ」



颯は別口の招待だから、とりあえず除外。



「よく考えろ。俺とタカと行って、目立たないと思うか?」



蓮は黒髪だけど、オーラがあるしイケメンだし、いつも勝手に周りに人が集まる。

タカなんかは金髪だしまあイケメンだし、声が大きければ背も高い。蓮も高いけど。



「思わない……」

「だよな」



それに、と蓮は続ける。



「真梨一人でもめちゃくちゃ目立つってこと、本当はわかってんだろ?」



……そうだよ。

いつもいつも、この容姿のせいで目立ってきた。

髪と目を黒くしようとも。

だからこそ、少しでも目立たないようにしたかったのに……。



「もう、わかったよ! このドレスにする!」



若干キレながら、試着室に入ってカーテンを素早く止める。

試着室の全身鏡に映った自分を見て、自分にこんなに赤が映えるのかと思った。

このドレスにして良かった、と思った。