愛して。Ⅱ ~不良俺様ボーイズ×絶世美少女~【完】




そう言って、試着室に戻る。

次に試着するのは、緑色のドレス。

着替えてすぐ、試着室を出る。



「わぁ、かわいい!」



菜穂の笑顔が飛び出す。

確かに胸元のレースが華やかでとてもかわいい。

でも……。



「サイズが……」



ウエスト部分が少し大きくて、太っているように見えてしまう。



「ほんとだ、少し大きいですね~。お客様、スタイル良すぎです!」

「さすが真梨、って感じ」

「あはは……」



お姉さんと菜穂に褒められて、苦笑いしてしまう。

スタイル良いって言われるのは嬉しいけど、蓮たちと出会ってから体重は増え続けているから笑えない。



「次の、着てみるね」



試着室に戻って、最後の一着に手を付ける。

紺色の、袖にレースがあしらわれたシンプルなドレス。

最初はウエストが大きいかな、と思ったけど、ウエスト部分の左右に蝶々結びにされたひもで調節すれば、ちょうど良くなった。

試着室のカーテンを開けて、パンプスを履いて試着室を出る。