「いい女だろ?」



俺の女だからな。

そういうように、耳元で囁くような低い声に、ゾクリと背中が泡立つ。

カアッと、体の奥が熱くなる。顔が赤くなってるのが、見なくても分かる。

目の前にいる子たちも、真っ赤になっていた。



「そろそろ返してもらうぞ」



ポン、とあたしの頭に手を置いて、蓮はその手であたしの手を握る。

蓮の手に導かれるまま。真っ赤な顔を隠すように俯いて、あたしは蓮に従って幹部部屋に入った。





「「「蓮さん、かっこよすぎ……」」」

そんな言葉を背にして。