クスクス、笑みが漏れる。



「まあ、あいつ等はなんもくれねーけどな」

「ああ……」



タカの視線の先には、蓮たちがいる。

確かに蓮や隼、大河、颯はタカに何もあげていないし、タカだって一昨日の大河の誕生日に何もあげていなかった。

男の子の友情って、そういうものなのかもしれない。



「付き合い長いから、今さらなんかもらっても痒いだけだしな」

「ふーん」



付き合い長いって、どれくらいなんだろう。

そう思ったけど、タカに誕生日のお祝いをしようとまだまだ多くの人が詰めかけていて、長話を避けようとタカに一声だけ掛けて蓮の隣の自席に戻った。



「ねぇ蓮」

「あ?」

「タカとの付き合いって、どのくらいなの?」

「タカ? あー……タカとはこん中で一番付き合いなげーからな。かれこれ10年以上か。腐れ縁みてぇなもんだよ」

「10年も?」



10年って……あたしたち、まだ17歳だよ?

10年前って言ったら、小学生じゃない。