「タカ、誕生日おめでとー!」

「「「「おめでとう!」」」」

「「「「おめでとうございます!!」」」」



――パンパン



隼の声を筆頭に、0時ピッタリ、クラッカーの音が響く。

隼に引っ張られて前に出ていたタカが、みんなの視線を受けて、照れたように頭をかきながら笑った。



「ありがとう」



もうすでに入っているお酒の所為なのか、照れているからなのか、顔が赤い。

みんなが次々に誕生日プレゼントを渡していて、あたしも渡さなくては、と隠し持っていたプレゼントを手に立ち上がった。



「タカ!」

「真梨」



タカに近づいて声をかければ、はにかんだ笑顔が返ってくる。



「タカ、誕生日おめでとう。これ、プレゼント」

「ありがと」



タカの腕の中はあたしや他の人からのプレゼントでいっぱいで、思わず苦笑いしてしまう。



「すごい量だね、モテモテじゃん」

「モテモテって……真梨以外全部男からだぞ、これ」

「ふふふ、女からモテるより男からモテる方が難しいでしょ」