愛して。Ⅱ ~不良俺様ボーイズ×絶世美少女~【完】




服は濡れたまま、洗濯機に放り投げる。

タオルは集めるところが決まってるから、後でそこに入れておけば良いはず。



少し周りを見渡すと、小さなネットがあった。

それの中に下着を入れて、洗濯機に突っ込む。

適当に使えって言っていたし、ネットも使って大丈夫だろう。

洗剤に視線を彷徨わせて、おしゃれ着洗いの方の洗剤を手に取った。



人並みに家事はできると自負している。

一人暮らしの頃は自分で全てしていたし、今だって洗濯なんかは自分でやってる。



洗剤、柔軟剤を投入して、設定をしてスタートボタンをオン。

良くあるタイプの洗濯機で、単純に動き出してくれて助かる。

濡れたタオルを持って洗面所から出ると、颯が側で立っていた。



「颯、ありがと」

「どういたしまして。あ、タオルもらうよ」



手を差し出した颯にまたありがとう、と言ってタオルを渡す。

そのまま旅館の方へ戻って時間を見ると、もう7時を過ぎていた。



「洗濯終わったら、どうすればいい?」

「ああ、後は母さんにお願いして乾燥もさせとくから、大丈夫だよ」

「え、でも悪いし」

「いいんだって。どうせ隼たちの分もあるし。母さんにはもう言っといたからさ」