蓮たちに怒られたのだろうか。
いつもは生意気な隼や光がかわいく見えるし、いつもしっかりしてる虎太郎がこんな風になってるのも珍しい。
ああ、3人とも年下なんだなぁ、なんて、こんな時に自覚する。
「もう、大丈夫だって言ってるでしょ! しゃきっとしな!」
「「「真梨……」」」
うるうる瞳を揺らす3人。
隼かわいい……虎太郎も……じゃなくて!
「な、なに! 隼と虎太郎はそんな顔しててもかわいいけど、光はキモいから! キャラ変わってるから!!」
「は、はぁ?! んだとぉ!?」
今度は顔を真っ赤にして怒り出す光。
うん、やっぱり光はこうでなきゃ。
「ふふっ。冗談冗談!」
「なーにが冗談だよ! 今のは本気の顔だっただろ!」
「え? なに? 聞こえなーい」
くっそぉ、そう言って近づいてくる光からきゃー、と言いながら小走りで逃げる。
「真梨って光と絡むとき、なんだか子どもっぽいよね……」
「隼さん、それ言っちゃダメなヤツ……」
隼と虎太郎がそんな会話をしている中、二人の周りをぐるぐる逃げ回る。
しばらくして、「飽きた」と逃げるのをやめた。



