愛して。Ⅱ ~不良俺様ボーイズ×絶世美少女~【完】




蓮たちに怒られたのだろうか。

いつもは生意気な隼や光がかわいく見えるし、いつもしっかりしてる虎太郎がこんな風になってるのも珍しい。

ああ、3人とも年下なんだなぁ、なんて、こんな時に自覚する。



「もう、大丈夫だって言ってるでしょ! しゃきっとしな!」

「「「真梨……」」」



うるうる瞳を揺らす3人。

隼かわいい……虎太郎も……じゃなくて!



「な、なに! 隼と虎太郎はそんな顔しててもかわいいけど、光はキモいから! キャラ変わってるから!!」

「は、はぁ?! んだとぉ!?」



今度は顔を真っ赤にして怒り出す光。

うん、やっぱり光はこうでなきゃ。



「ふふっ。冗談冗談!」

「なーにが冗談だよ! 今のは本気の顔だっただろ!」

「え? なに? 聞こえなーい」



くっそぉ、そう言って近づいてくる光からきゃー、と言いながら小走りで逃げる。



「真梨って光と絡むとき、なんだか子どもっぽいよね……」

「隼さん、それ言っちゃダメなヤツ……」



隼と虎太郎がそんな会話をしている中、二人の周りをぐるぐる逃げ回る。

しばらくして、「飽きた」と逃げるのをやめた。