愛して。Ⅱ ~不良俺様ボーイズ×絶世美少女~【完】




濡れた服を軽く絞って体を拭いたタオルでまとめる。

流石に服を濡れたままにしておくわけにはいかないし、颯に頼んで洗濯してもらおう。

そう思って、それらを持って脱衣所を出た。





さっきバーベキューをしていた、裏庭に向かう。

外は流石に真っ赤に染まっていて、あと1時間もすれば暗くなるだろう。

裏庭に着けば、もうお肉を食べたりお酒を飲んでいる人はおらず、みんなそれぞれに片付けをしていた。

お酒の缶を集めてる人、使った器具を洗い場に運んでいる人、火を片している人。

色んな人がいる中で、半裸でゴミを抱えて運んでこちらに近づいてくる3人組……隼、光、虎太郎。



「……あ」



最初にあたしに気づいたのは虎太郎で、その声に反応したように隼と光もこちらを見た。



「真梨!」



隼があたしに駆け寄る。

眉は頼りなく垂れていて、心配そうにあたしの顔を除いている。

続いて駆けてきた光と虎太郎も、同じような顔をしていた。



「ごめん、真梨……」

「すまん……」

「ごめんね……」



隼に続いて、光と虎太郎も謝ってくる。



「別に気にしてないし、大丈夫だよ」



いつにも増してしょぼんとしている3人。

まるで迷子の子犬のよう。