愛して。Ⅱ ~不良俺様ボーイズ×絶世美少女~【完】




身に残った衣服を脱ぎ捨てて、お風呂に入る。

冷たかった体が、今度は温泉によって温まっていく。

体の芯から温まり、風呂から上がる。

バーベキューが終わればみんなお風呂に入るだろうけど、もう一度入り直すのも面倒くさいので、頭も体もついでに洗ってしまう。

菜穂は一人で入らなければならないことに文句を言うだろうけれど、このぐらい許してもらおう。

もう一度お湯に浸かってから、お風呂場から脱衣所へと出た。





脱衣所の片隅には来たときにはなかったタオルと下着、浴衣が置いてあって、きっと蓮が持ってきてくれたんだろう。

その中からタオルを拝借し、体を拭く。

壁に掛けられた時計を見れば、もう6時近い。

夏だから外は真っ暗ではないだろうけれど、バーベキューは何時までやるのだろうか。

日付が変わればタカの誕生日だし、また騒ぐのだろう。

そんな時間までバーベキューをしてるわけにはいかないし、そろそろ片付けないといけないんじゃないだろうか。



下着を身につけて、浴衣を着る。

脱衣所の中にある洗面台に設置されたドライヤーで髪の毛を乾かせば、もう時刻は6時をとっくに過ぎていた。