「ていうか颯も昨日飲んでたんじゃないの? 全然平気そうだけど」
見た感じ二日酔いではなさそうだし、朝ももしかしたらあたしより早く起きたのかも。
「俺、どんだけ飲んでも平気だから。大丈夫」
つまりはザルってことか。
いやでも、ザルでも酔ったり二日酔いになったりするんじゃないの?
平気ってザルの域超えてるよ。
そんなどうでもいいことを話してるうちに蓮とあたしが寝ていた部屋まで来ていた。
「多分蓮はまだここにいると思うから。 あと、隣に大河と菜穂さんが寝てるはずだから起こして昨日の宴会の時の部屋に連れてきて」
「颯は?」
「残りの奴らが宴会場で雑魚寝してるはずだから叩き起こしてくる」
「ふーん、わかった」
「じゃ、またあとで」
背を向ける颯に軽く手を降って、蓮のいるだろう部屋に入った。