(ふぁ〜!なんだか眩ちぃでちゅね。朝でちゅかね?)





(…。(泣))

(…う。(泣))

(…う…う。(泣))



カナル、嫌な予感がした。

(やっと、起きてくれたわい。わし、お前さんが起きるまでずっと待ったんじゃぞ(泣))


天使は、夜中の間カナルに話かけていたが、一向に起きる気配もなく、朝をむかえていた。

(ありゃりゃ。寝不足は、老化を早めちゃいまちゅよ、天使さん。)



(…じゃあ、わしの話をちゃんと聞いて!(泣))


天使、号泣。




(わかりまちたから、泣かないでくだちゃいよ。ん〜と、昨日の続きは………。)


(ん?どうしたんじゃ?)



「オギャア〜!オギャア〜!」(お腹しゅいたでちゅ〜!(泣))



(えー!)
天使は、仕方がないのでまた後でカナルに話しかけることにした。








ガチャ。


母がカナルを抱き、リビングに向かった。

「おはよ、カナル。お腹空いたのかな。」

そう言いながら、ソファーに座り、カナルは母のミルクを飲んだ。
母からは、いい匂いがした。


(なんでちょ?とってもいい匂いがちまちゅ。ママさんは、いつもいい匂いがしゅるけど、それとは違うでちゅね。)


ゲップ、ふ〜。




「おっ!カナルおはよ!ズズゥーズズッ、はぁ〜。」
父は、ダイニングテーブルに座り、朝ご飯を食べていた。

「朝はやっぱり味噌汁が欠かせないな〜。」


(みちょちる?なんでちゅか、それは?でも…とってもいい匂いでちゅ。ママさんから匂いがしたのは、この匂いでちゅね。僕も食べたいでちゅよ、ママさん。)



カナルは、甘えた瞳で母を見つめた。

「あっ!カナルも食べたいのかな?でも、まだ早いのよ。もう少し大きくなったら食べようね。」


カナルは、ガッカリした。
(まだ食べれないんでちゅか。残念でちゅ、あっ!そうだ!僕は、神様レベルの力を持ってるって天使さんがいってたでちゅ。その力で大人になれば僕もパパさんみたいに食べれるでちゅね!)



(コラッ!コラッ!コラッ!)
慌てた天使の声が聞こえた。