みんなが帰った後、カナルは夕飯を目の前にして食べることも忘れてボーッとしていた。

「カナル、どうしたの?ご飯冷めちゃうわよ?」
母は、心配そうにカナルの顔を見た。カナルは、ボーッとした顔で母を見ると母に悩み事を伝えた。

「女の子へのプレゼントって何をあげたらいいんだろ?」

「あ〜!今日来てた姫子ちゃんへのプレゼントね。」
カナルは、恥ずかしそうに頷いた。

「そうね。母さんも一緒に考えてあげるから、とりあえずご飯食べましょ!」母は、笑顔で答えた。

「何々?なんの話?」仕事から帰ってきてた父は、面白そうに聞いてきた。
母は、土曜のことを父に話した。

「へ〜、そんなことで悩むようになったってことは、カナルも一人前の男だな。」父は、カナルの顔を見て嬉しそうに言った。