赤ちゃんでちゅけど?!

「おじゃましま〜す!」

三人は、声を揃えた。

「は〜い。いらっしゃい。あらっ!」

母は、三人を見て目がキラキラした。健ちゃんは、知っている友達だが後の二人は、初めてな上に女の子だ。母は、ニコニコしながらカナルを見た。
カナルは、物凄く恥ずかしくなり、三人を急いで自分の部屋に連れて行った。

「へぇ〜。ここがカナルの部屋かぁ。」
ジュリは、そう言うとカナルの部屋を探り始めた。
「もう、大切なものもあるんだから壊さないでね。」カナルは、心配そうにジュリの行動を見た。姫子は、辺りをキョロキョロしていたが、立ったままその場から動かなかった。
「キャッ!」驚きの叫びと共に姫子がカナルにしがみついた。カナルは、一点を見つめて固まった。

「どうしたの?!姫子、大丈夫?!」ジュリも心配そうに姫子のそばにきた。

「なんだか、生暖かくてフワフワしたのが足をかすめたの。」姫子は、少し泣きそうな声で言った。カナルは、聞こえているけど姫子に捕まれた腕から真っ赤に燃えるくらい暑くなっていて、まだ固まっていた。

「えー!お化けでたの!大丈夫、姫子?」健ちゃんは、カナルの部屋で座ってもう寛いでいた。

「もう!健ちゃんは、本当に心配してるの?!」

そう言うとジュリは、後ろを振り返って健ちゃんを見た。

「…。」ジュリは、沈黙した。そして、姫子にもう一度問いかけた。

「えっと、姫子。何が足をかすったって言ったけ?」
「えっ?だから、生暖かくてフワフワ…。」
姫子も健ちゃんのほうを見た。

「ジジは、柔らかいな〜。元気にしていたか?」
そう言いながら、健ちゃんは膝に乗せたジジを撫でていた。

姫子は、ホッとしていた。ジュリは、黙ったまま健ちゃんに拳骨をくらわせた。

ゴンッ!「痛いよ、ジュリ。いきなり何するんだよ。」
健ちゃんは、何もわかっていなくて半泣きになって言った。

「あのね〜!…はぁ、」ジュリは、健ちゃんの鈍さに怒りよりため息がでた。
「ちょっと、カナル。猫ちゃん飼ってるなら早く言ってよ。ビックリするじゃない。」
ジュリの声でカナルは、われに帰った。

「あっ、ごめん。」カナルは、かなり慌てた。でも、姫子も気がついていないが、まだカナルの腕にしがみついていた。

カナルと姫子の目が合った。