・星羅side・
はて…
あたしは
急に目が可笑しくなったのでしょーか

「アナタタチハダレデスカ」

「はっ星羅大丈夫かっ
俺は朔人だぞっ」

ギュッ

「熱が出て
可笑しくなったのかっ
そして俺の事を忘れたのかっ
雅也兄ちゃん悲しいぞー!!!」

ギュッ

「マジかっマジかっ
片言だったしっ
…片言?まさかっ
記憶喪失かっ!!!!!
俺の事も分からないのかっ
櫂だぞっ俺は櫂だぞっ」

ギュッ

「星羅
現実逃避は辞めろ。
それにしても
1年…振りか…
勝手に消えやがって…
会いたかった…」

ギュッ

そりゃ
現実逃避だってしたくなるよ。

何で
四人が
《夢龍》の倉庫にいるのよ。

それに
みんなと喧嘩してるし…

それにしても…

くっくるしー

この抱き着き魔
四人のせいで
息が出来ない。

あー
あたしは
このまま
旅経つのか…

何て無様な
終わりかただろうか…

男四人の中で
息絶える…。

あー
こりゃ
前代未聞の死…

新聞に載れるねっ

ニュースになるねっ

てゆーか
本当にヤバいよ

もお
目の前に
三途の川が…