ザ・レイム(霊務5)


加速する不安。

見えない強大な『何か』の予感。








今までの起きてきた事件の中でも、今回は虫の知らせが妙にざわつく。









オッサンはそんな胸騒ぎを秘めて、里子のとこへ通じるテラ・ロードを歩んで、それを抜けた。









光りの世界……

いつ来ても、穏やかで心が洗われるような気持ちになる。









ふと進行方向に目をやると、四獣霊達の姿が見えてきた。









そこに居たのは亀咲・獅死雄・火鳥・竜騎の四神全員だ。









「お、やあ、わざわざ遠くからありがと~。その節は、ウチの竜騎がいろいろ迷惑かけたみたいだね~」









火鳥がオッサン達に気付いて、真っ先に話し掛けて来た。








その傍らに頭を撫でられた当の竜騎は、ムスッとして俯いたままである。









続いて亀咲も別のものに反応して、声を出す。










「このチビはアタイ等が責任持ってお仕置きしとくからさ。……って眠り猫ちゃんじゃないか! どうしてここに? ほーらゴロゴロ」









眠り猫は顎を撫でられて、気持ちよさそうに喉を鳴らす。


鬼の彼女が、唯一心を許す相手である。









そんな最中、この輪に自然に加わる者がいた。


……女王里子である。









役者が揃ったので、姿を現し笑顔で迎えてくれた。










「ようこそ、田中さん、眠り猫よ。それとお母さん。体を壊しているのに、騒ぎに巻き込んでしまって申し訳ありませんでした」










そう言って、軽く頭だけ下げて誠意を示していた。

本当に、礼子と違って礼儀正しく律儀な性格。







明らかに、礼子が川から拾ってきた捨て子だろと言いたかったが、オッサンこの場はこらえた