あれから何時間たったのだろうか 汗で着物がぐっしょりと濡れ、手が痛い かなり息が上がったときに、父上が突然声を出して俺に言ってきた 「今日はここまでだ。お前は走って屋敷にもどれ。いいな?」 クマのような身体に、白髪交じりのヒゲ 目は人を殺せるようなほど そんな父上を俺は恐いと思ったことは一度もない むしろ、尊敬にあたいする