「よかった、死ななくて」
 新一は心底安心した、という顔をしていた。

 あたしのこと、見守っててくれたんだ。嬉しい……。

「小夜、大丈夫?」
 いきなり病室に入ってきたのは、絵美だった。枕元に駆け寄ってくる。

 新一がそばにいてくれた喜びをかみしめていたのに。タイミング悪い。