内心、動揺で胸のあたりがおかしくなっていた。

「新一、あたしもう帰るね」

「え、もう? 早いね」

 この動揺を悟られたくなくて、あたしは新一の部屋に来てそんなに時間がたってないのに、家に帰ることにした。

 新一は「もうちょっといっしょにいようよ」とは言わなかった。