私たちはこの周りから美しいと呼ばれる容貌で人間の男を騙し、食す。

だけど私は人間は食べない。

だって私たちと同じような容貌をしているものを食すなんていや。

そんな私のことを一族はみな変わり者と呼ぶ。

だけど他人の価値観など興味ない。

自分の価値観が一番と考えているもの。

人間を食さない代わりに華を食す。

そんな私のことを周りのアヤカシは華の蜘蛛姫と呼び、嫁にと望んでいる。

だけど恋愛とか興味はない。

この永い時を生きねばならない命をだれかの物にするなんていや。