蝶と蜘蛛1

「こっちよ!」

私は蘭を自分の部屋へと押し込める。

そして術を掛ける。

「紫!俺と逃げよう!」

「・・・」

私は無言で蘭に近づく。

“パンッ”

乾いた音が部屋中に響いた。