「当たり前の事を言わないでよ。」

「ふふ。そうね。今日の蝶はきっと甘美な味がするわ。」

そう言って嬉しそうに私の部屋を出て行く。

私たちのいう蝶とは人間。

そう。

私たちは人間を食べながら生きる女郎蜘蛛だ。

だけど私は人間には興味はない。