「何故って、普通じゃないか?」

「まあね。」

「俺、夢があるんだ。将来弓の道を極めて神主になりたいんだ。」

「なぜ弓の道を極めるの?」

「弓と矢には霊力を込めれば邪気を払う力があるんだ。だから俺そういうのに苦しんでいる人をたすけたいんだ。」

「へえ。」

「だからここでなんか死にたくないんだ!」

「・・・・。」

人間は夢を持っている。
儚い人生を生きるからあたりまえか。

しかし永い時を生きねばならない私には夢など無い。

夢など所詮叶わぬものだ。

そんなの抱くだけ無駄。