「君こそいくつだい?いや、その前に名前を教えてくれないか?」

「名前は紫。年は16歳よ。」

手短に答える。

「じゅ、16歳??う、嘘だろ?」

大袈裟と言ってもいいくらい驚く蘭。

こういう反応うざい。

だから私は合えて無視して話題を変える。

「なんでこの部屋に来たの?」

「いや、とりあえず出口を探して屋敷を走り周ってたらここについたんだ。」

「へえ。」

「俺、どうしたらいいんだ?」

少し困り顔で尋ねてくる蘭。

「紅に食べられれば?」

私はにこりともせずにさらりと告げる。

「俺、こんな所で死にたくないんだよ!」

「何故?」

まあ、当たり前か。