極悪彼氏

退院できたのは8ヶ月に入ってから。



やっと安心できる…。



「夢羽、おかえり」

「ただいま…」

「話し…しようか…」



退院してから初めてパパと向かい合った。



一方的で話なんて聞こうともしなかったパパ。



何が原因か知らないけど、話がしたいんだとか。



「コタローに会いたいのか」

「言わなくたってわかるでしょ…」

「あきらめろって言っても、無理なんだろうな…」

「無理だよ…、忘れられないし…あきらめない…」

「あんなヤツのどこがいい?会いに来るわけじゃねぇ。俺を説得しに来たこともねぇ」

「コタローにはあたしが必要…。パパは何もわかってない…コタローは頑張ってるのに…」



会いたいはずだよね?



お互い同じ気持ちだよね?



「パパ…コタに会いたい…」

「子供が産まれても結婚できないんだぞ」

「だから…なに?」

「もういい、わかった…」



あたしから逃げるように部屋を出ていったパパ。



コタローに会いたい…。