いつもの寒さ


いつもの街


いつもの人混み


いつものざわめき


なにもかもが、いつもみたいに進んでる。


でもさ……いつもみたいに進んでるのが、突然断ち切られたらどうなるんだろうね。


私は知ってるよ。断ち切られてしまえば……そこには、悲しみしかないことを。


私は、白いマフラーをギュッと握りしめて歩き続けた。


このマフラーは、前まで私のお母さんの首にあったのに。


それが、ずっと"いつもみたい"だったのに。


どうして-?