「それは、誰にも分からないんじゃないかな?
正解なんてないんだし、自分の感覚で明らかに違うって考えたらいくら次郎さんでも俺は、やらないね。
それどころか俺は、もっと過激にって思ってしまうよ。だけど気分がいいな。
腐った世の中に何か撃ち込めたら最高じゃないか。それが石ころでもいいんじゃないか。」
藤本は、口をすぼめて一瞬だけ鋭い眼光になったが直ぐに爽やかに笑った。
9時過ぎになると次郎が、山から降りて来た。
「とてもじゃないがこの短時間では、無理だな。暗いしな。
お~土嚢は、かなり積まれたなあ。おっといい忘れてた。まだあそこは、積んでないから良かった。
あの場所も開けておいてくれ。」
次郎が手で示した当たりは、まだ土嚢が積まれてない島のちょうど中央に当たる部分だった。
「多分そうじゃないかなって思ってまだ後に回してたんですよ。」
「さすがヤクザ喧嘩の仕方を知ってるな。」
次郎は、藤本の肩をポンっと叩いた。


