「そうだな。お前と違って俺は、モテるんだよ。

船を降りて来いよ。ビビって降りらないだろう。

お前の相手なんて愛弓ちゃんで充分だよ。」



倉木の船は、島のギリギリまで着けて、倉木ん先頭に合計6人が海に身体半分近く浸かりながら島に上がって来た。


倉木は、次郎の前に行かずに愛弓の前に行った。


他の5人は、次郎と、河田、和美、僕で取り囲んだ。



「愛弓ちゃんこっちは、任せておけよ。
倉木のおっさんとタイマン張りな。」



次郎は、笑いながら愛弓に言った。



倉木は、背は次郎や僕とほとんど変わらなかったが細身で年齢は、次郎と同じくらいに見えた。


色が白くてなんだかヤクザと言うより入院患者かゲームセンターにいるオタクに見えた。


取り囲んだうちの1人が次郎に突っ込んで来た。一瞬で弾き飛ばされた。

和美の張り手だった。



「和美ちゃんナイスだねぇ。」



「そりゃ次郎さん、私は、女子相撲してたしね。」