海に係留されている、漁船に橋桁が渡されていて、漁船に次郎も河田もポリタンクを運んで行く。僕も慌て続く。
「あ~河田ちゃんの船名前変わってるし~。」
河田が首を振りながら答えた。
「娘の名前から桃子丸にしてたのに、今回の件で次郎さんが変えたんだよ。」
「アハハ汚ない字だね。剣の会湯の街解放同盟公認輸送船だって。」
僕も、愛弓がみてる船尾と側面を見た。
桃子丸という名前にバツ印が黒いペンキでついていて、上に剣の会湯の街解放同盟公認輸送船と船尾と側面に書かれていた。
「あちゃーこりゃすごいですね。」
「な、すごいだろ。」
次郎が得意気に言った。
「こっちは、迷惑ですよ。桃子にも悪いし。」
河田が顔を、しかめた。
「桃子ちゃんには、悪かったからこないだおもちゃ買って上げたじゃないか。」