僕は、あ~言っちゃったと思いながらも、どこかでこの男の魅力には、勝てないと思った。
まぁこの先もトラブル続きだろうが、ついて行こうと思った。
車の音がした。
黒いベンツだった。
スーツ姿の男が後部座席のドアを、開けた。
和服姿の大柄な老人が降りて来た。
「あー組長自らのお見送りですか?」
「次郎、嫌味を言うなよ。うちの組なんて今や30人ちょっとしか居ないんだからな。」
「30人も居たら1つクラスが出来ますよ。3年亀山組吉井先生ってなもんですよ。
俺達は、今のところ4人ですからね。」
老人は、大きな声で笑った。
亀山組!?吉井!?ってヤクザじゃん。
僕は、厚着をしているのに汗が出てきた。
亀山組は、この街で1番古い組で今でこそ新しく入って来た大組織の傘下にある立竜会に完全に押されているが、かつては、300人は、軽く超える組員を抱える大組織だった。


