我々の革命は、結果的に失敗した。



あの後漁船で抵抗しながら次郎を探したがなぜか見つからなかった。



その後も何度も次郎を探したのだが、死体さえ見つからずに次郎が最後に持っていた日本刀も見つからなかった。



その日は、海上保安庁も自衛隊も我々の気迫に押され帰ったが、その後毎日島にやって来た。



我々は、必死の抵抗を繰り返した。



上陸されても大木を使い追い返したが、5日目には、こちらには、銃弾もダイナマイトも手榴弾も全て使い果たしてしまい完全な上陸を許してしまった。



それでも皆、手に棒きれや石を持って戦った。



素手で向かって行く者も沢山いた。



しかし、丁度1週間目に、皆取り押さえられてしまった。



愛弓や上島はかなりの怪我を負っていたが最後まで残り戦った。



愛弓は、連れて行かれながらも相手の指を噛み千切りかけたくらいだった。



僕、愛弓、河田、和美、上島、井原兄弟は、事件の首謀者として特に取り調べを受けたが驚いた事になっていた。



取り調べ官らしき警察官は、最初にこう言った。



「今回は、大変だったなあ。

全ては、あの極悪人の山中次郎のせいかもな。」