河田は、戦闘船に乗り込むと直ぐにエンジンを掛け船を出した。



次郎は、河田の胸ボケットから煙草とライターを取り出すと勝手に火を点け旨そうに吸った。



「河田色々ありがとうな。

煙草やはり、旨いな。

お前には、めちゃめちゃ言ってきたが感謝してるんだぜ。

純一、お前には、お前のやり方があるはずだと思うよ。」



次郎は、それだけ言うと黙って煙草を吸った。



河田の運転する戦闘船は、直ぐに、自衛隊の輸送船の側まで来た。



次郎は、機関銃を取り出すと漁船に向けて発砲してる自衛隊員に乱射し始めた。


「山中次郎だ!!この国の犬野郎共かかって来い!!」



次郎は、物凄い声をあげなから機関銃を撃った。



次郎は、撃ちながら僕を思い切り蹴った。



僕は、バランスを崩して海に投げ出された。



続いて河田も同じように蹴られ僕の側に落ちて来た。



次郎は、足で戦闘船を掃除しながら自衛隊の輸送船に更に近づいて行った。



上島と愛弓の乗った漁船が島に向かってノロノロと動き始めた。



あれだけ銃撃されては、街には、戻れなかったし動くのが奇跡的だった。



次郎を見ていると機関銃を乱射してるように見えて冷静に相手の腕や足を狙っていた。