愛弓は、会話を聞いていたようだった。
次郎は、困りながらも説得した。
「愛弓ちゃん、爆風で頭に衝撃を受けてる。
もしも、って事があるし銃創も跡が残るよ。
今、医者に行けば少しは、跡が残らないかもしれない。」
「絶対帰らないって言ったら帰らないよ。
自分自身の事は、自分自身が1番分かるし、次郎さんなんか血だらけじゃない。
跡が残るくらい何よ!」
愛弓は、譲らなかった。
次郎は、洞窟の奥から紐を持って来ると愛弓を縛り始めた。
愛弓が抵抗すると何度か顔をひっぱたいた。
「愛弓ちゃん、良くやったよ。
後は、邪魔になるだけだ!」
次郎は、強い調子で愛弓に言った。
愛弓は、泣いていた。
取りあえず、次郎と河田と愛弓と自衛隊員は、獣医の男に傷口の消毒だけして貰い布で血があまり出ないように縛って貰った。
本格的な治療は、落ち着いてからと言う事にした。
僕は、拡声器を持って浜辺に出ると皆の攻撃も止めさせ、海上保安庁や自衛隊に向かって話した。
「今からそちらの怪我人を渡すから、その変わりに僕らの漁船を1艘島から出してくれ!
怪我人がいるOKなら銃を3度鳴らしてくれ。
誰か自衛隊員をこちらまで引き取りに来てくれ。
こちらは、その間休戦とするから、危害は加えないし、僕らの漁船が出ていくまで休戦にしてくれ!
OKかな!?」


