次郎は、僕から猟銃を取りあげると愛弓を狙っている自衛隊員を何人も撃った。
しかし、僕の見る限りでは、自衛隊員の腕や足を狙って撃っていた。
やっと愛弓を拾い上げると愛弓は、気を失っていた。
腕から血がでているのだけは、確認出来た。
河田は、舵を切ると島に戻ろうとしたがうわぁと言う声を上げて倒れた。
銃弾が当たったのだった。
次郎は、河田を起こし傷の状態だけ見ると自分が漁船を動かし島に戻った。
次郎は、島に戻ると漁船の上から大声で皆に指示をした。
「近寄らせるなよ!!
ダイナマイトも使え!!
だが、向こうに怪我人や死人をなるべく出さないようにしろ!!
俺達は、大丈夫だ!!」
次郎は、自衛隊員と愛弓を担いで降りた。
僕は、河田を担いで降りた。
次郎の後ろを歩くと次郎の太ももと腕から血が流れてるのが分かった。
いつもの洞窟に愛弓と河田と自衛隊員を連れて入りそっと寝かせた。
「純一、怪我は、ないか?」
僕は、次郎に頷きながら愛弓、河田、自衛隊員そして次郎の怪我の具合を観察した。
自衛隊員は、肩の下辺りから多量に出血をしていた。
河田は、腕から出血していたが洞窟まで来ると自分で身を起こして頭をかきながら謝った。
「次郎さんすまん。撃たれのが初めてだからびっくりしちゃってさあ。
痛いが、大した事なさそうだな。
いやあ、びっくりしちゃったよ。」
腕の傷は、かすった程度だった。


