僕らも猟銃を使って自衛隊員を牽制する為に輸送船に向けて発砲した。
しかし、自衛隊員を狙わなかったし圧倒的に向こうの方が銃の数も人間の多さも違った。
僕は、他の島で銃を持っている人間に合図して輸送船を狙えと言った。
なるべく人に当てずに次郎さんと愛弓ちゃんを援護しろと言った。
皆、待ってましたとばかりに猟銃を輸送船に向け撃ち始めた。
その時、自衛隊員の1人に弾が当たったらしく輸送船から落ちた。
次郎は、水面に顔を出してその自衛隊員を抱えた。
僕は、河田に漁船を出すように言い、漁船に乗り込んだ。
河田も慌て乗り込み次郎と愛弓の居る場所に向かった。
海上保安庁の船や自衛隊の輸送船から漁船が攻撃され始めた。
河田は、上手く蛇行しながら操舵したがそれでも漁船あちこちに銃撃を受けた。
次郎の方を見ると自衛隊員を抱えたまま何度も潜ったり出たりを繰り返していた。
愛弓は、潜ってそのままもう一つの輸送船に向かっていた。
愛弓は、この機会に2隻の輸送船にダメージを与えようとしてるようだが無茶な事のように僕には、思えた。
漁船は、次郎の側まで行くと素早く僕が次郎と自衛隊員を拾いあげた。
河田は、蛇行しながら愛弓の側まで行こうとした時に、ドーンと音がした。
愛弓がもう一つの輸送船にもダイナマイトを仕掛けたのだ。
愛弓は、素早かったが、浮かんで来た時に、様子が変だった。
漁船のあちこちを銃撃されていた為次郎は、頭を低くして大声を上げた。
「愛弓を拾え!!河田急げ!!」
河田は、蛇行をやめ、一直線に愛弓の側まで漁船を操舵した。
愛弓は、海に浮かんだ状態だった。
愛弓の周りを容赦なく銃弾が波をたてて降っていた。


