吹っ切れた気持ちには、正直なれなかったが、革命とは、そういう物だと思った。
それに、リーダーも悩んでるんならナンバー2の僕は、悩んでるのを表面に出しては、いけないと思った。
次郎と愛弓は、ウェットスーツに着替え肩にバックを掛けて来た。
バックの中身が水中でも使えるダイナマイトだった。
海上保安庁の船のうち2隻が完全に傾き沈み始めていたが、次郎が攻撃した3隻目は、何とか持ちこたえてるようだった。
2隻の沈み始めている船の乗組員は、自衛隊の輸送船に助けられていた。
今がチャンスだったが島から潜水して海上保安庁の船や自衛隊の輸送船に近づくまでかなりの距離を泳がないといけなかった。
もちろん酸素ボンベは、あるが次郎の体力よりも愛弓の体力が、心配だった。
愛弓は、その事に気付いたのか笑いながら言った。
「このくらいの距離が丁度いいかも。
前にお客さんに沖縄に連れて行ってもらった時は、物足りなかったからね。」
愛弓の、負けん気の強さは今に始まった事ではないなあと思いながら僕は、愛弓に向かって言った。
「愛弓ちゃん頼んだよ。
次郎さんも意外と歳だからね。
怪我もまだ完治してないだろうからね。」
僕は、何気なく愛弓に励ましの言葉を送ったつもりが自分自身の言葉でハッとした。


