「次郎さんこの騒ぎを僕なりのやり方で止めますよ。」
次郎は、黙って頷いた。
愛弓は、興味深そうに僕を見ていた。
僕は、猟銃を持つと上に向かって三発撃った。
「剣の会湯の街解放同盟のナンバー2秋山純一だ!!
敵は、もうすぐくるんだぞ!!
野次馬は、何処かに隠れて邪魔をするな!!
剣の会のメンバーは打ち合わせどおり、臨戦体制に入れ!!」
僕は、下に向かって叫んだ。
下で小競り合いをやってた人達は、こちらを見てびっくりしたような顔をしていたが、徐々に小競り合いをやめてそれぞれが、持ち場に付き始めた。
中には、取り残されて山に、逃げ込もうとする人も居たが、初めての人達も前からのメンバーに聞いて持ち場に付き始めたようだった。
「純一良くやった。」
次郎が嬉しそうに笑いながら言った。
愛弓も笑いながら拍手してくれた。
井原兄弟は、驚きの表情で僕を見ていた。
僕は、朝の緊張が解けて腹が据わって来ていたのが分かりほっとした。
この戦いを次郎と共にやってやると決意を新たに出来たし、ずいぶん島に来る前の自分とは、変わったが、これも次郎や他の沢山の仲間のお陰だと思えた。
見張り場所の穴の中にダイナマイトと機関銃を隠しながらダイナマイトを3本ほど抜きだし自分のボケットに無造作に入れると僕や愛弓、井原兄弟に猟銃を持つように次郎は、指示した。
しばらくすると上島、河田、和美が戻って来た。
漁船の移動が終わったのだ。


