「そうだったな。
多分ありゃお前が一緒だったからまた刺されるんじゃないかと思って組合長も協力的になったのかもな。
河田に感謝だなあ。」
「何言ってんだか。
俺より次郎さんの方が100倍いやぁ1000倍は、怖いですよ。」
「河田お前の顔の方が10000倍怖いよ。
お前もあのまま、土方をやってたらなあ。今頃は、どこかの建設会社の社長だぜ。
その顔で営業に行けば怖くて大手ゼネコンも仕事くれるよ。」
まるで小学生の言い合いのようだったが顔の事を言っても、河田は、全く気にしてないようだった。
次郎の人徳だろうかとも僕は、思った。
車の音がした。
タクシーだった。
降りて来たのは、キャバクラ モンモンの愛弓ちゃんだった。
「おはよう~次郎さん純一君。」
愛弓ちゃんは、ジーンズにスニーカーで上にグレーのパーカーを着て、キャップを被っていた。
荷物は、ブランド物のバッグだけだった。
足元が少しふらついていた。
「次郎さん。遅くなってごめんね。
昨日は、オヤジが6人も指名しやがって大してお金使わないのに身体ばかり触らて大変だったよ~。
あ~河田ちゃん元気~オヤジって言えば次郎さんも河田ちゃんもオヤジだよね~。
河田ちゃんのほうが次郎さんよりお年寄りみたいだけどね。」


